私が社長などさせていただいているSOHOのIT企業があるのですが、こちらの企業では2006年からISO9001というものを取得していました。2006年から認証取得維持してきたISO9001ですが、検討した結果、次年度は維持しないことに正式決定しました。
これは個人ブログで発表する内容ではないのですが、ネタと言う意味も含めて。
ISOの仕組み自体大変良いもので、物事を組織し、手落ちは改善し、定期的にチェックを入れ、そこに社長の方針は表れているかを判断し、次年度に結びすつけていくシステムです。簡単に言うとこんな感じですが実際にはかなり多くの要求事項があります。
弊社としてはちょっとそのシステム自体が足を引っ張るようになってきているという事です。もう少し企業に人数に体力があればまた違ったのかもしれませんが、ISO管理責任者がシステムを構築し、スタッフがISOシステムに基づき行程を動かします。その際、企画し、ミスがあった際には制作者がディレクターに報告し、制作者から直しをディレクターに再提出し、再チェック、外部スタッフの目でも再チェック、ディレクターは社長に報告とともにチェックをもらい、OKであればクライアント納品となるのが普通の流れです。
しかし私の肩書は対外的には「社長」「ディレクター」ですが、実質は「デザイナー」も「プログラマー」も「企画」も行うことがあり、肩書は外れていますが「ISO管理責任者」としても業務も実際には行っています。なので、自分で報告書を書いて、その報告書を自分で受け取って問題なければ、観察と収束を書き、サインして、社長に提出して社長のおことばを書いていただき、マネジメントレビューの為の報告書ストックとなるのが流れです。しかし弊社の場合このサインも提案もそれに対する指示もすべて私が書いていることがあり、「これってあまりにもおかしくねぇ、劇団ひとりじゃん」ってことで取りやめることにしました。
たしかに経験しなければ知ることのできなかった経営スキル、流れ、リスク管理などありますので、そうした良かった点は今後も継続するけど、重い点は省いて「ISOありき」ではなく「自社ありきで」行っていきます。
お客さんから見て何も変わることはないでしょうが、名刺と封筒のISOロゴマークが外れるくらいだと思います。来年2月末まではISO認証企業ですが、それ以降はロゴマークが外れるので興味のある方はそのころの名刺をちょっと気にしてみてくださいw