先日、週休3日の記事の中で聴覚障害者の方々と仲良くさせていただいている事について少し触れさせていただきました。
「聾唖者」と聞きますと、“耳が聞こえない事が障害”と思われる方は少なくないようです。実際私もそのように思っていました。しかし、聴障者(聴覚障害者)の方と付き合っていますと、若干考えが変わってきました。生まれつきの聴障者の方は聞こえない事が当たり前なのです。では何が障害なのでしょうか?
聴障者の一番の障害は“情報障害”です。つまり普通の人は当たり前に取り入れられる、意識しなくても耳に入ってくる、情報がない事による情報の障害なのです。
例えば緊急放送や呼びかけに気づけない、周りで起こっている状況が理解できない、また聴覚障害であることに周りが気づいてくれない(補聴器をつけていないと周りは気づきません)など‥。
私たちの周りのコミュニケーション、情報は目に入ってくるものより、耳に入ってくる情報の方がはるかに多いのです。障害者への理解が最近は進みつつありますがそれでも基本的な生活環境は健常者を主体に構築されているのです。
ウェブサイト。それは非常に便利なツールです。
ただそれは健常者にとってだけではなく、何らかの障害を持つ方たちにとっても便利なもので、それは健常者以上に利用価値の高いものなのです。利用者の中には聴覚障害者、視覚障害者、肢体障害者、高齢者などがおられます。
実際、私の知り合いの聴障者には早い時期からインターネットを楽しんでおられる方も多くいます。
サイトを見直してみたとき、それは障害者にも適切な情報を提供できているものでしょうか?それとも残念なことに“情報障害”となってしまっているでしょうか?是非この点は考慮していただきたいと思います。
昨年の6月にウェブコンテンツJISという高齢者や障害者に対する配慮設計指針が制定されました。見た目の仕上がりにのみではなく、障害者にも利用しやすいサイトの構築はこれからますます需要が高まるに違いありません。
追記:
先ほど国立身体障害者リハビリテーションセンターの木村晴美さんのブログを発見してしまいました。関心のある方はどうぞ。
ちなみに群馬の名物フリアンパンがお好きだそうで‥。