仕様書やら設計書やらスタイルガイドやら呼び名は様々（実際にそれぞれを別ドキュメントにしていることもあるようですが）ですが、実際の制作前に、まずドキュメント化することはサイト制作においても必要なプロセスです。
クライアントからヒアリングをさせてもらい顧客要求事項を吸い上げるわけですが、そこからサイト制作における目的を明確化し、クライアントと意識の共有を図り、共通の視線を持たなければなりません。そうでなければただ単にサイトを作成することが制作サイドにとっては目的となってしまい、クライアントの要求事項を実現することからは事実上反れてしまったり、非常に手戻りの多い作業となる事でしょう。
サイト制作のスタート時には目的の明確化によって同じ目先を図りますが、それと共に目標も設定しておく必要があります。
この目的と目標は似かよっている言葉ですが、目的とはあくまでも制作の意義であって、目標とは制作における到達地点です。この目標を制作の前段階で設定することによって、作成したサイトがどれほどの効果を出したのか否かを計る事が出来るのです。
サイト制作は芸術や技術作品ではなく、そこに含まれるべき最大のニーズはビジネス要件です。その為にまずクライアントの要求事項をもとにドキュメント化することは必要不可欠なのです。